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失われつつある伝統野菜を
救うための私たちの取り組み

農家の高齢化と、ふえ続ける休耕田

沢野ごぼうの生産には、多くの労力を要します。沢野ごぼうを太く真っすぐに育てるためには、重く耕しにくい粘土質の土を、深く掘り起こし、丁寧に耕す必要があります。


また、収穫時も、深く根をはった沢野ごぼうを引き抜く作業は大変な重労働。高齢化した農家では、手間のかかる沢野ごぼうの生産を止めてしまうところも多く、生産量は年々、減少していました。
一時は、年間2トンまでに減り、市場に出回る事はありませんでした。

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地域性の強い稀少な野菜を守るために…。

生産が減る大きな原因となっていた、粘土質の土壌の耕作。しかし、それは、沢野ごぼうの個性を生む、無くてはならない大切な要素。
この地で土木業を営む当社として、こうした作業は、まさに経験や技術力、機材などを活かすことのできる得意分野です。沢野ごぼうの普及をめざし、石川県の「建設業複業化支援制度」に登録。いままで人の手により行われていた沢野ごぼうの生産を効率的におこなっています。

日本の多くの農地と同じく、能登の豊かな山々にも休耕田が増えています。

美味しいごぼうを作るためには、作付けが3年に一度に限られる沢野ごぼう。休耕田を有効に利用し、作付けを行っています。一度、耕されなくなった土地を再び蘇らせるには大変な作業が必要です。こうした場所にも、土木業の技術をいかし、手が回らなくなった土地を使用し、有効活用することが農地の保全にもつながっています。

土木技術と若いスタッフ、そして多くの経験をもった地元の農家の皆様と協力して、失われつつある能登伝統野菜を効率的に生産し、より多くの方に知っていただけるようにがんばっています。

石川県の「建設業複業化支援制度」
株式会社 沢野組による沢野ごぼうの生産は、失われつつある地域特産や地方の雇用創出、地域社会の活性化を目的としています。石川県による「建設業複業化支援制度」を利用した取り組みです。

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